長谷部 真由美

店の枠を越えて、似合う服を選びたい。長谷部さんが、まちのスタイリストになるまで

店の枠を越えて、似合う服を選びたい。長谷部さんが、まちのスタイリストになるまで

似合う服を選んでもらうだけでなく、自分でも選べるように。吉祥寺・三鷹で服選びの相談を受ける長谷部さんに、これまでの歩みや、お店の枠を越えて提案するようになった理由、相談で大切にしていることを伺いました。

長谷部さんのプロフィール

スタイリスト・ネイリスト。アパレル販売を約15年経験し、メンズ・レディースの接客に携わる。現在はMyuelu(ミュエル)として、吉祥寺・三鷹を中心に活動。カラー・骨格診断や買い物同行を通して、男女を問わず服選びをサポートしている。

長谷部 真由美さんって!どんな人?

  • 中学時代は陸上部(短距離)
  • 気取らず話せる
  • 阿波踊り(女踊り)16年目
  • 人前で話す事が好き
  • 過去はバスガイド経験も
  • ビールはキリン派

「私、こんなの似合うんだ」と笑う瞬間が、いちばんうれしい

私がご提案する服は、ご自身では挑戦したことのない色や形のこともあります。最初は「自分では選ばない」とおっしゃっていた方が、実際に試着すると、「これ、いいですね」「意外と好きかも」「私、こんなの似合うんだ」と笑ってくださる。その瞬間が、本当にうれしいです。

私自身、おしゃれをすると気分が上がって、どこかへ出かけたいと思います。服を通して、その方の毎日が楽しくなったらいいなという思いが、根底にあります。

変わったと感じてほしい。でも、その人らしさは消したくない

ガラッと変えるのも、一つの方法だと思います。でも、私が大切にしたいのは、その人の良さを活かしながら、素敵に印象を変えていくこと。せっかく生まれ持ったよさがあるのに、それを全部かき消してしまったら、その人がその人ではなくなってしまう気がするんです。

「自分なんて」と思わないでほしいんです。ご提案した服に抵抗があれば、無理に着なくても大丈夫です。でも、「こういう服も似合います」とお伝えすることで、今の自分も素敵になれる可能性を感じてもらえたらと思っています。

行き慣れた街とお店で、服選びを日常にしたかった

高級志向のスタイリストもいますし、都内で高いサービス料を払い、銀座で服を選ぶようなサービスもあります。でも、私が目指したいのは、そこではありません。

吉祥寺のような行き慣れた街で、いつも利用している手頃なお店を回りながら、服を選べる。それを日常にできるような、地域に根ざしたサービスをしたいと思ったことが、今につながっています。

奥さまとお祝いに出かけるために少しおしゃれをしたいという方、ウェディングフォトに向けて似合うドレスを知りたいという方、仕事で信頼感を持ってもらえる服装を考えたい方もいらっしゃいました。

年齢や性別にかかわらず、洋服や身だしなみに困ったときに気軽に相談してもらえる。そんな、身近な専属スタイリストのような存在になれたらと思っています。

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始まりはメンズの店頭

アパレル業界では、合わせて15年ほど働きました。最初はメンズの店舗に配属され、新宿や池袋などの店舗を移りながら、5、6年ほどメンズの服を担当しました。

結婚と出産を機に一度退職しましたが、子どもが生まれてから、以前勤めていた会社のレディース店舗へ。パートとして、また服の仕事をするようになりました。

離れてわかった、服の仕事への思い

その後、アパレルを離れてネイルの仕事をした時期もあります。でも、離れてみると「やっぱりファッションの仕事が好きだな」と思ったんです。私にとって、天職だったんだと気づきました。

手頃な服で、自分らしく楽しむ

以前は、アパレルの店員なら、それなりのブランドのものを身につけないといけないと思っていました。周りにも、そうした服を買っている人が多かったんです。

子どもが生まれてからも、お店で着る服は勤務先で買っていました。毎日店頭で着るので、私にとっては制服のような感覚。その分、私服ではユニクロやGUなど、手頃な服を買って楽しむようになりました。

「そう見えない」が、自信になった

そうした服を着ていると、周りから「おしゃれだね」と言われることが増えました。同じ子育て世代の方に、声をかけてもらうことも多くなりました。

「これ、ユニクロだよ」「GUだよ。1,000円なんだけど」と伝えると、「そう見えない」と驚かれる。そんな言葉が重なって、手頃な服でもおしゃれに見せられるんだという自信になりました。

店の枠を越えて、似合う服を選びたい

ファッションの仕事が好きだとあらためて気づいてから、パーソナルカラーや骨格について学び始めました。どんなものがその人に似合うのかを、もっと深く知りたかったんです。

カラー診断も少しずつ行うようになり、やってみると楽しかった。診断だけでなく、一緒に服を選ぶ仕事もしたいと思うようになりました。

個人の服選びを支える仕事との出会い

一方で、お店に戻ると、そのお店の服を売らなければなりません。本当はほかにもその方に似合うものがあるのに、勤務先の商品しかご提案できない。そのことが、アパレル時代からずっと引っかかっていました。

いろいろ探すなかで、個人の方に向けて服を選ぶ仕事があることを知り、「絶対これをやりたい」と思いました。スタイリストの講座を受けながら学び、今の仕事につながっています。

服を見る前に、暮らしや仕事の話を

服を選ぶ前には、まず、たくさんお話を伺います。普段どんな服を着ているか、何に悩んでいるか、どんな場面で使いたいか。動きやすい方がいい、よく手を動かす仕事だといった、日常の細かいことも聞きます。

仕事で着る服なら、信頼感を持ってもらいたいのか、もう少し華やかに見せたいのか。職種や、相手にどう見られたいかも伺いながら、その方に合うものを考えます。

買い物の前に、一人で下見へ

お話を伺ったら、私が先にいろいろなお店を見て回ります。似合うものやご希望に合うものを探し、いくつかのお店に絞ってから、当日一緒にご案内します。

予算やお店のご希望にも合わせます。「ここのお店で選びたい」「生地はいいものがいい」という方もいますし、手頃な服をご希望なら、その中で素敵に見えるものを探します。

「自分でも買い足せるようになった」

相談してくださった方から、「自信を持って外に出られる」「おしゃれだねと言われた」と聞くことがあります。「私はこのタイプだから、これが似合うよね」と、ご自身で服を買い足せるようになった方もいました。

似合う色や形を知っていれば、毎回誰かに選んでもらわなくても、次の一着を選べる。そうなったら、楽ですよね。そこまでお伝えできることを目指しています。